『真田十勇士』東京楽@赤坂ACTシアター
9/19 昨夜は中秋の名月・・・しかも満月。
美しい月を観ながら、幸村さまのクライマックスシーンに想いを馳せました・・・
9/16(月・祝)
秋の3連休
3日目
この日は、なんでこんなにドンピシャに当たってしまったのか!!と思う台風関東上陸の日。
早朝は荒れに荒れておりました。
・・・が、赤坂ACTシアターへ
『真田十勇士』
観に行きました。
幸い交通機関に遅れはあるものの、開演時間には余裕を持って到着しました!
上川さん幸村の、毎回アドリブ台詞のシーンでは、「暴風の中、赤坂まで…」って台詞が入った位、みんな台風を心配していたから、無事に開演、お客さんも無事に到着された方が殆どの様で良かったです。
☆★☆注:以降の感想は一部ネタバレ含みます:注☆★☆
キャスト:
真田幸村…上川隆也
猿飛佐助…柳下 大
ハナ・花風…倉科カナ
霧隠才蔵…葛山信吾
服部半蔵…山口馬木也
由利鎌之助…松田賢二
真田大助…渡部 秀
豊臣秀頼…相馬圭祐
大野修理亮治長…小須田康人
根津甚八…粟根まこと
望月六郎…植本 潤
三好清海入道…小林正寛
大野治房…俊藤光利
三好伊佐入道…佐藤銀平
穴山小介…玉置玲央
筧十蔵…三津谷 亮
淀の方…賀来千香子
徳川家康…里見浩太朗
他
脚本:中島かずき
演出:宮田慶子
主題歌:中島みゆき「月はそこにいる」
音楽:井上鑑 feat. 吉田兄弟
公式サイト
→http://www.sanadajuyushi.com/
今回は見逃せる訳がありません!
天候に関わらず開演するとTwitterなどできいていました。
きっと出演者、スタッフの皆様は近くのホテルあたりに宿泊されたのだろうし、中止になることがないなら這ってでも行くという気持ち。
東京楽の席は、何て言ったって、一番前のドセンター席です!
滅多に無い席です!
座ったらもう舞台の縁まで1メートルあるかな位の激近!
しかも、頻繁に縁ギリギリの位置にキャストが来るので…なんか凄い席でした。
特に殺陣!!!
すっごい迫力!!
メインキャストのみならず、吹っ飛ばされるやられ役の方すら迫力!!
風来ます!
上川さん幸村さまが、センターで刀を降り下ろしつつ、片膝ついた姿勢になる時は、刀の切っ先延長線上に私の席があるものだから、ビシッと決めた表情…鋭い眼光を直に受けまして、その凛々しさに、もう少しで叫んでしまいそうな衝撃!!…その魅力にクラクラしました。
それから
十勇士が一人ずつ散っていく最期のシーンの葛山さん才蔵さま!
観られた方は思い浮かぶと思いますが、ド真ん前真ん中の位置に、暗い中で敵さん役と一緒に待機され(そのおかげで由利さんの最期はあまり見えませんでしたが(苦笑))、他の勇士が散っていくのをじーっと待ち、スポット当たった瞬間に、バーンと繰り広げられたシーンに心踊っちゃいました。
いきなり矢が方に刺さってるし!!
…いや(^_^;)勿論悲しいシーンです。
ただあまりにも目の前過ぎて悲しさを感じるより、葛山さんの演技の迫力に釘付けでした。
初日には気付かなかったけど、最期に「とのっ」って言ったのも聴こえました。
その時の才蔵の表情…瞳の奥から伝わってくる感情には、じわっときました。
上川さんと、葛山さんの共演舞台は実に久しぶりですが、この二人の演技から、幸村と才蔵の、お互い特別信頼している絆を感じる主従関係が度々伝わってきて、なんだか素敵でした。
衣装も素敵でした!
近くだったからシッカリと観ましたが、皆それぞれ作り込まれてて、ちゃんとした生地で立派でした。
その分、重そうでした。
中でも里見さんの、袖に金ぴかの紋入りの衣装が重そうだったなぁ(^_^;)
(最近観た某ミュージカルの衣装があまりにダサくてペラッと安っぽかったもので尚更感心)
個人的に好きだったのは、淀の方と、才蔵さまと、やっぱり幸村さま。
淀の方は、全部素敵でしたが、特に素晴らしく美しかったのは、佐助が忍び込み、秀頼と淀の方に、自分の正体を明かすシーンで着ていたブルーの衣装。
才蔵さまは、長髪で前髪が片目を隠す位に前にさがる感じが色っぽく、忍らしく色彩を抑えた衣装が色男っぷりを引き立てていました。
幸村さまは、対照的に、主としての存在感抜群な派手目な衣装。
全体に赤を基調とした印象の強い衣装が多く、幸村さまの力強く、時に溢れそうに渦巻く熱をグッと内に抑えている様子に合っていました。
前の感想にも書きましたが、真田丸での戦シーンで着ていた、梅か血の花が咲いたような衣装が好きです。
黒地に赤い炎が燃え上がっている模様の衣装もとてもカッコ良かったです♪
上川さん♪上川さん♪って思って観に行った舞台ですが、キャストそれぞれ味がありました。
一番意外だったのが、
倉科さん。
可愛いだけ(←失礼)かと思っていたのですが、カッコイイ!
ハナの時は可愛くて油断して観ていたら、花風になった第一声で「え!?」ってなりました。
低くした声が良いのです。それに、佐助を撃った後、ハナとして渡した守り袋のおかげで助かった佐助に優しくされ、戦いながらも涙を流しているシーンにじわっときました。
倉科さん花風の頬を大粒の涙が伝うのが見えました。
柳下さん佐助くんは随分身軽でキュートでした。
演技で深く魅せられたとは正直言えませんが、仕草や笑顔が、周りが守ってあげたいと思わせるような雰囲気を持っている方だなと思いました。
この作品の佐助役には合っていたように思います。
猿…秀吉を飛び越える…育ててくれた由利鎌之助がつけた"猿飛"の由来にヘェ~ってなりました。
良いエピソードです。
真田大助役の渡部秀くん
朝ドラの純愛に出てたのに…半分くらいまで観てたのに、気付かなかった(^_^;)印象が違いすぎて(笑)(←あまりにもイライラするドラマだったので耐えられなくなり観るのを断念)
お若い俳優さんですが、演技の中の端々に、あっ!今の表情良いなぁって思わせるシーンが結構ありました。
私だけかも知れませんが、大助姿がちょっぴり堤真一っぽいなと思ったりもしました。
でもだからこそ、上川さんとの絡みがもっと観たかったです。
幸村の息子ですから。
父として…せめて死を覚悟して戦へ共に赴く息子に…
目にした死する息子に対して…
もっと何かしらの熱き対応があったらと、ほんのり物足りなさを感じました。
粟根さん甚八…粟根さんはやっぱり裏切りキャラなんだって、シックリ(笑)
でも、裏切ったフリしてのさらに逆裏切りだから、嬉しい。
半蔵を騙す為に、才蔵さまと仕掛けた芝居・・・を、芝居だったのよ~って半蔵にしてやったりのシーンが好きです。
でも、あのシーンで、才蔵の手当てをしたのが誰でとか説明じみた台詞はいらなかったような気がしました。
葛山さんの才蔵は、やっぱり表現力が豊かで、表情も豊かで、幸村さまが何か発する度に反応している様子を繊細な演技で楽しませてくれたり、殺陣などダイナミックで力強く…さらに美しくも魅せてくれたりと、見応えのある方でした。
十蔵役の三津谷さん…流石一輪車世界チャンピョン!
初日に観たのに、また楽でも一輪車での戦シーンに驚きました。
・・・しかし、まさか時代劇な舞台で一輪車が観られるとは予想もしていなかったなぁ。
最期のシーンで、死に際にニヤって笑うんですよね。
そこが、私はちょっとグッときちゃって、涙しました。
あんまり幸村様との絡みは無かったですが。
・・・というか、十勇士と幸村さまって、一部メンバーを除いて、あまり個人的なやりとり無かったですね。
舞台の限られた時間の中ですし、一人一人とって訳にはいかないですよねぇ。
クライマックスは圧巻でした。
昇る大きな満月を背に、中島みゆきサンの歌声の中、赤い甲冑に身を包み戦う壮絶なシーンの幸村さまは…足下に倒れている十勇士含め、舞台すべての想いを纏っているようで感動的でした。
歌詞がさらに涙を誘いました。
家に帰ってから、歌の歌詞をもう一度読んでシーンが蘇り思い出し感動。。。
なんだか…個人的にですが、幸村の心情を歌っているようにさえ聴こえました。
遅咲きの遅れてきた"つわもの"真田幸村!!
魂を燃やして精一杯戦った姿が、今も胸に熱く蘇ります。
繰り返されるオールスタンディングのカーテンコールが素晴らしかたったです。
金色の紙吹雪が上から無数に振ってくるのに驚くキャストと一緒に私も見上げました。
濃密な充実感が体を駆け巡り、得も言われぬ一体感を感じました。
視線を舞台に戻すと、そこには東京楽を終え、その瞬間を噛みしめているような輝く笑顔に溢れていました。
それを観て、感動が更にドッと押し寄せ、本当に観に来られて良かったなぁって心底思いました。
ありがとーーーーって叫びたい!!
得難い素晴らしい時間を頂きました。
どうかどうか、大楽まで皆さま無事に終えられますように。
美しい月を観ながら、幸村さまのクライマックスシーンに想いを馳せました・・・
9/16(月・祝)
秋の3連休
3日目
この日は、なんでこんなにドンピシャに当たってしまったのか!!と思う台風関東上陸の日。
早朝は荒れに荒れておりました。
・・・が、赤坂ACTシアターへ
『真田十勇士』
観に行きました。
幸い交通機関に遅れはあるものの、開演時間には余裕を持って到着しました!
上川さん幸村の、毎回アドリブ台詞のシーンでは、「暴風の中、赤坂まで…」って台詞が入った位、みんな台風を心配していたから、無事に開演、お客さんも無事に到着された方が殆どの様で良かったです。
☆★☆注:以降の感想は一部ネタバレ含みます:注☆★☆
キャスト:
真田幸村…上川隆也
猿飛佐助…柳下 大
ハナ・花風…倉科カナ
霧隠才蔵…葛山信吾
服部半蔵…山口馬木也
由利鎌之助…松田賢二
真田大助…渡部 秀
豊臣秀頼…相馬圭祐
大野修理亮治長…小須田康人
根津甚八…粟根まこと
望月六郎…植本 潤
三好清海入道…小林正寛
大野治房…俊藤光利
三好伊佐入道…佐藤銀平
穴山小介…玉置玲央
筧十蔵…三津谷 亮
淀の方…賀来千香子
徳川家康…里見浩太朗
他
脚本:中島かずき
演出:宮田慶子
主題歌:中島みゆき「月はそこにいる」
音楽:井上鑑 feat. 吉田兄弟
公式サイト
→http://www.sanadajuyushi.com/
今回は見逃せる訳がありません!
天候に関わらず開演するとTwitterなどできいていました。
きっと出演者、スタッフの皆様は近くのホテルあたりに宿泊されたのだろうし、中止になることがないなら這ってでも行くという気持ち。
東京楽の席は、何て言ったって、一番前のドセンター席です!
滅多に無い席です!
座ったらもう舞台の縁まで1メートルあるかな位の激近!
しかも、頻繁に縁ギリギリの位置にキャストが来るので…なんか凄い席でした。
特に殺陣!!!
すっごい迫力!!
メインキャストのみならず、吹っ飛ばされるやられ役の方すら迫力!!
風来ます!
上川さん幸村さまが、センターで刀を降り下ろしつつ、片膝ついた姿勢になる時は、刀の切っ先延長線上に私の席があるものだから、ビシッと決めた表情…鋭い眼光を直に受けまして、その凛々しさに、もう少しで叫んでしまいそうな衝撃!!…その魅力にクラクラしました。
それから
十勇士が一人ずつ散っていく最期のシーンの葛山さん才蔵さま!
観られた方は思い浮かぶと思いますが、ド真ん前真ん中の位置に、暗い中で敵さん役と一緒に待機され(そのおかげで由利さんの最期はあまり見えませんでしたが(苦笑))、他の勇士が散っていくのをじーっと待ち、スポット当たった瞬間に、バーンと繰り広げられたシーンに心踊っちゃいました。
いきなり矢が方に刺さってるし!!
…いや(^_^;)勿論悲しいシーンです。
ただあまりにも目の前過ぎて悲しさを感じるより、葛山さんの演技の迫力に釘付けでした。
初日には気付かなかったけど、最期に「とのっ」って言ったのも聴こえました。
その時の才蔵の表情…瞳の奥から伝わってくる感情には、じわっときました。
上川さんと、葛山さんの共演舞台は実に久しぶりですが、この二人の演技から、幸村と才蔵の、お互い特別信頼している絆を感じる主従関係が度々伝わってきて、なんだか素敵でした。
衣装も素敵でした!
近くだったからシッカリと観ましたが、皆それぞれ作り込まれてて、ちゃんとした生地で立派でした。
その分、重そうでした。
中でも里見さんの、袖に金ぴかの紋入りの衣装が重そうだったなぁ(^_^;)
(最近観た某ミュージカルの衣装があまりにダサくてペラッと安っぽかったもので尚更感心)
個人的に好きだったのは、淀の方と、才蔵さまと、やっぱり幸村さま。
淀の方は、全部素敵でしたが、特に素晴らしく美しかったのは、佐助が忍び込み、秀頼と淀の方に、自分の正体を明かすシーンで着ていたブルーの衣装。
才蔵さまは、長髪で前髪が片目を隠す位に前にさがる感じが色っぽく、忍らしく色彩を抑えた衣装が色男っぷりを引き立てていました。
幸村さまは、対照的に、主としての存在感抜群な派手目な衣装。
全体に赤を基調とした印象の強い衣装が多く、幸村さまの力強く、時に溢れそうに渦巻く熱をグッと内に抑えている様子に合っていました。
前の感想にも書きましたが、真田丸での戦シーンで着ていた、梅か血の花が咲いたような衣装が好きです。
黒地に赤い炎が燃え上がっている模様の衣装もとてもカッコ良かったです♪
上川さん♪上川さん♪って思って観に行った舞台ですが、キャストそれぞれ味がありました。
一番意外だったのが、
倉科さん。
可愛いだけ(←失礼)かと思っていたのですが、カッコイイ!
ハナの時は可愛くて油断して観ていたら、花風になった第一声で「え!?」ってなりました。
低くした声が良いのです。それに、佐助を撃った後、ハナとして渡した守り袋のおかげで助かった佐助に優しくされ、戦いながらも涙を流しているシーンにじわっときました。
倉科さん花風の頬を大粒の涙が伝うのが見えました。
柳下さん佐助くんは随分身軽でキュートでした。
演技で深く魅せられたとは正直言えませんが、仕草や笑顔が、周りが守ってあげたいと思わせるような雰囲気を持っている方だなと思いました。
この作品の佐助役には合っていたように思います。
猿…秀吉を飛び越える…育ててくれた由利鎌之助がつけた"猿飛"の由来にヘェ~ってなりました。
良いエピソードです。
真田大助役の渡部秀くん
朝ドラの純愛に出てたのに…半分くらいまで観てたのに、気付かなかった(^_^;)印象が違いすぎて(笑)(←あまりにもイライラするドラマだったので耐えられなくなり観るのを断念)
お若い俳優さんですが、演技の中の端々に、あっ!今の表情良いなぁって思わせるシーンが結構ありました。
私だけかも知れませんが、大助姿がちょっぴり堤真一っぽいなと思ったりもしました。
でもだからこそ、上川さんとの絡みがもっと観たかったです。
幸村の息子ですから。
父として…せめて死を覚悟して戦へ共に赴く息子に…
目にした死する息子に対して…
もっと何かしらの熱き対応があったらと、ほんのり物足りなさを感じました。
粟根さん甚八…粟根さんはやっぱり裏切りキャラなんだって、シックリ(笑)
でも、裏切ったフリしてのさらに逆裏切りだから、嬉しい。
半蔵を騙す為に、才蔵さまと仕掛けた芝居・・・を、芝居だったのよ~って半蔵にしてやったりのシーンが好きです。
でも、あのシーンで、才蔵の手当てをしたのが誰でとか説明じみた台詞はいらなかったような気がしました。
葛山さんの才蔵は、やっぱり表現力が豊かで、表情も豊かで、幸村さまが何か発する度に反応している様子を繊細な演技で楽しませてくれたり、殺陣などダイナミックで力強く…さらに美しくも魅せてくれたりと、見応えのある方でした。
十蔵役の三津谷さん…流石一輪車世界チャンピョン!
初日に観たのに、また楽でも一輪車での戦シーンに驚きました。
・・・しかし、まさか時代劇な舞台で一輪車が観られるとは予想もしていなかったなぁ。
最期のシーンで、死に際にニヤって笑うんですよね。
そこが、私はちょっとグッときちゃって、涙しました。
あんまり幸村様との絡みは無かったですが。
・・・というか、十勇士と幸村さまって、一部メンバーを除いて、あまり個人的なやりとり無かったですね。
舞台の限られた時間の中ですし、一人一人とって訳にはいかないですよねぇ。
クライマックスは圧巻でした。
昇る大きな満月を背に、中島みゆきサンの歌声の中、赤い甲冑に身を包み戦う壮絶なシーンの幸村さまは…足下に倒れている十勇士含め、舞台すべての想いを纏っているようで感動的でした。
歌詞がさらに涙を誘いました。
家に帰ってから、歌の歌詞をもう一度読んでシーンが蘇り思い出し感動。。。
なんだか…個人的にですが、幸村の心情を歌っているようにさえ聴こえました。
遅咲きの遅れてきた"つわもの"真田幸村!!
魂を燃やして精一杯戦った姿が、今も胸に熱く蘇ります。
繰り返されるオールスタンディングのカーテンコールが素晴らしかたったです。
金色の紙吹雪が上から無数に振ってくるのに驚くキャストと一緒に私も見上げました。
濃密な充実感が体を駆け巡り、得も言われぬ一体感を感じました。
視線を舞台に戻すと、そこには東京楽を終え、その瞬間を噛みしめているような輝く笑顔に溢れていました。
それを観て、感動が更にドッと押し寄せ、本当に観に来られて良かったなぁって心底思いました。
ありがとーーーーって叫びたい!!
得難い素晴らしい時間を頂きました。
どうかどうか、大楽まで皆さま無事に終えられますように。